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BG85修理
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スチールBG85ブロワ(初期型)の修理
スターターロープが切れているという修理の依頼でした。
このような修理は半分の確立でエンジンがかからないことがあります。
エンジンがかからず何回もスターターロープを引きそして切れてしまったという事なのです。
今回もそうでした。
スターターロープの穴 スターターロープを交換しようと見てみるとやけにロープが毛羽立っていました。
新品のロープをつけて引いてみる。
エンジンがかからなかったので何回か引いていると新品のロープもすぐに毛羽立ってきました。
おかしいと思い点検してみると左の写真の矢印の金属の所が摩耗して金属のバリが出ていました。
そこにロープがあたり毛羽立っていたのです。
これだとまたすぐにロープが切れるでしょうから
ファンカバーは交換しなければなりません。
BG85ブロワのエアフィルター回りの部品 エアフィルター洗浄しているみたいですが、交換した方がいいでしょう。
洗浄しても取れない汚れが目詰まりしています。
赤い矢印の部品がエアフィルターの内側キャブレター側ですが汚れが結構入り込んでいます。
BG85ブロワのプラグ プラグにグリスのような樹脂のようなものが付着していました。
燃料には水とゴミが混入していましたし、変質しているようでした。
ピストンにも茶色い物質が付着していました。
水が混入してからずいぶん長い時間が経過しているようでした。
水が混入した燃料 燃料タンクの中には左の写真のように茶色く変色した水が入っていました。
燃料タンクに入った水はなかなか抜くことは出来ません。市販の水抜き剤でタンク内を洗浄し、それでも残った水分はキャップをあけて蒸発させるようにします。
完全にタンク内を乾かします。
水が残ったまま機械を使用するとキャブレターの中に水が入りますキャブレターに水が入るとエンジンの調子は悪くなりますので注意してください。

今回の修理ではキャブレター内がすでに錆びていました。錆びた部品を交換してもこのようなキャブレターは使用不可能な場合がほとんどです。
キャブレターの内部には燃料が通る細い穴が何本かありますそれらが錆の粒子でふさがれているからです。

このような場合キャブレターは交換になります。


BG85ブロワ 初期型の機械なのでスロットルワイヤー式です。そのスロットルワイヤーもゴミが付着し動きが悪く交換しなければなりません。

燃料タンク自体にもひびが入っていました。

それ以外にも割れている部品があり部品代だけでも3万5千円くらいかかります。(修理中止しました)

使用中のメンテナンスはもちろん必要ですが長期間使用しない場合も燃料を抜くなどきちんと保管しなければなりません。
メンテナンスをするのとしないのとでは機械のもちが全然違います。
ユーザーの方からするとスターターロープが切れただけだと思うかもしれませんが、今回の修理ではこれだけ悪いところがありました。

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