キャブレター調整方法 |
キャブレターの調整方法は機種や型式により違います。 また同じ型式でも取り付けられているキャブレターのメーカーが違えば変わってくる場合もあります。 ですからここで紹介するLスクリューとHスクリューの調整方法がすべての機械に当てはまるわけではありません。 調整する前にやっておくべき事、注意点をお知らせするだけです。 |
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1 | エアクリーナーと燃料フィルターをきれいなものにする。 必要ならば、新品と交換する。 |
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2 | 古い燃料や粗悪な燃料、水や異物が混入した燃料は使用しない。 新しい良質の燃料を使用する。 |
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3 | スロットルレバー、スロットルワイヤーが正常か点検する。 |
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4 | チェンソーの場合、正常なガイドバーとソーチェンを取り付ける。 |
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5 | リミッターキャップがついていないキャブレターの場合、LとHのスクリューを右に回して優しく閉める(全閉) それからその機械の基本調整値にLとHのスクリューを左に回して開く、必ず基本調整値にしてください。基本調整値よりも開かない場合エンジンに損傷を与える場合があります。 (基本調整値は機械によって異なります。良くお調べください) 排気ガス規制のエンジンのキャブレターの場合は、調整方法が全く違う場合もあります。 キャブレター調整する前に、必ずご購入店へお尋ねください。 |
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6 | 注意 最新型の機械ではなくキャブレターも昔のタイプならばLとHのスクリューは開くのも閉めるのも1/8回転前後にしてください。 1/4回転以上閉めないでください。これ以上回さないと調整できない場合はキャブレター自体に問題があるか機械本体に問題がある可能性があります。チェンソー専門の業者に見てもらった方がよいと思います。 |
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7 | リミッターキャップ付きのキャブレターの場合リミッターの範囲内で調整してください。 この手のキャブレターは調整ミスによる焼き付きの心配は少ないです。 リミッターキャップをはずして調整することはおやめください。エンジンに損傷を与える場合もあります。 |
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キャブレター調整方法というより注意点となりました。 キャブレター調整はメーカーや機種、型式によって少々違いますのでHP上ですべてを記すことは出来ませんご了承ください。 ハスクバーナ、スチールは機械の取扱説明書に詳しく調整方法が書かれているので一度ご覧ください。 (下記取扱説明書) |
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両社の取扱説明書はキャブレター調整方法以外にもいろいろと書かれています。 読み応えのある説明書となっています。 |
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ハスクバーナ346XPの取扱説明書からキャブレター調整の部分を抜粋します。 | |||
上の赤枠拡大を下記へ |
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次にスチールBR600の取扱説明書からキャブレター調整の部分を抜粋します。 | |||
次にスチールBR420の取扱説明書からキャブレター調整の部分を抜粋します。 | |||
このように取扱説明書にはお持ちの機械のことが詳しく書かれています。 もう一度読まれてみてはいかがでしょうか。 |
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上の方でも少し書きましたが、リミッターキャップをはずして調整する方法もあります。 最新型のキャブレターにはセミ固定ジェット、固定ジェット、加速ポンプ付きなどいろいろとでてきています。 2007年に導入される米国のEPA2とヨーロッパのEU2などの排気ガス規制に対応すべくこれからも新しい技術がでてくると思います。 実際のところ私どももメーカーの技術講習会で調整のしかたと注意点、簡単な仕組みシステム位しか教わりませんでした。 リミッターキャップをはずして調整する場合はデジタル回転計が必要となります。デジタル回転計を使ってセットアップしそれからリミッターキャップを取り付けるという作業をしなければなりません。 そのセットアップもアイドリングの基本回転数によって変わってきます。 ハスクバーナやスチールはテクニカルインフォメーション(下記参照)として新型キャブレターの調整方法が送られてきます。 |
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これはMS200の新型キャブレターのインフォメーションです。 5ページにわたり変更点や調整のしかた、注意点などが書かれています。 現行のMS200はこの新型キャブレターがついています。 ですから数年前のMS200とはキャブレターが違うということです。 購入したときに同梱されていた取扱説明書にその機械にあった調整方法が書かれていると思いますのできちんと調整しようと思う場合はそれを参照してください。 ここまでいろいろキャブレター調整方法を書いてきましたが、当店ではまだリミッターキャップをはずして再セットアップの調整はほとんどしたことがありません。 キャブレター自体が悪くて再セットアップすることがあまりないということです。 (リミッターキャップの範囲内では調整します。再セットアップがあまりないということです。) ほとんどがエアクリーナーの汚れ、粗悪な燃料、燃料に水が混入しキャブレターまで入り込む、キャブレターにゴミが入る、ダイヤフラムの変形、燃料フィルターの汚れなどです。 それらの障害を取り除くとほとんどが元の状態に戻ります。 キャブレターの調整をする前に上記の場所を点検することをおすすめします。 テクニカルインフォメーションはスチール正規代理店向けに発行している有料の小冊子です。 |
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排気ガス規制のエンジンのキャブレターの場合は、調整方法が全く違う場合もあります。 キャブレター調整する前に、必ずご購入店へお尋ねください。 当店ではお答えしておりません。 また、当店ご購入のお客様にはキャブレター調整をご自身でしないようにお願いしています。 |