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フォレスト・デモ・2006
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2006年10月18日、熊本県鹿本森林組合にてチェンソー安全講習会が開かれました。
その中で、ハスクバーナのフォレストデモが行われました。
全日程のほとんどをフォレストデモが占め、4時間ほどの講義と実技の講習でした。

フォレストデモの前に林業の労働災害の話が少しありましたが、昨年も事故が多数あり死亡事故なども起こっているようでした。

不注意が原因の事故がかなりの数あるようでした。
皆さんもくれぐれも気を抜かないように注意してください。
今回のフォレストデモはスウェーデン本社よりオラブ・アントンセン氏が来日し講義をしてくれました。

氏はチェンソーの大会で世界チャンピオンにもなり、林業の最新の技術や北欧の技術を紹介してくれました。
右奥より、ハスクバーナ・ジャパンの林氏
アントンセン氏
ハスクバーナ・ジャパン救仁郷所長
ハスクバーナ・ジャパン上野氏
部屋での講義を1時間20分ほど、外での実技を2時間ほど合計で4時間弱の講習会でした。

実技は写真右奥で行いました。(矢印)
鹿本森林組合はかなり広いところでした。
実技指導に入る前に、完全装備、作業ジャケット、イヤマフ付ヘルメット、安全ズボン、安全ブーツ等。
この日は10月とはいえ、かなり気温が高く暑い日でしたが、お二人は熱い素振りも見せていませんでした。
実技の前にしばし談笑。
ハスクバーナの教則本やビデオでも受け口を作る時は縦方向から切り、そして横を切るように説明しています。
まず最初に赤い線のところから切り始めます。
かなり縦に近いくらいに切り込みます。
そして、青い線のところを切ります。
縦から先に切ることによって、ツルを切りすぎることを防ぎます。
追い口を切るところが、日本のやり方と違っています。
日本の場合はピンク色の線のところを切るようにしていますが、北欧の新しいやり方は緑色の線のところを切っていきます。
そうすることによって正確なツルの残り具合が分かるし、ツルの強度も把握し安いそうです。
これは、赤い矢印側が足場が悪いと想定しこちら側に回れないときの、伐倒方法です。
最初に受け口を作ります。

そして、白い矢印のところからつっこみ切りをしていきます。

ツルの幅を整え、赤い楕円の部分を残して切ります。

青い矢印のところにフェリングレバーを差し込みます。

最後に赤い楕円のところを斜め上から切ります。

そうするときは倒れます。
フェリングレバーを使う場合もあります。
上の作業を行った、切り株。
回し切りという方法で伐倒した木。

青い矢印の部分だけ最後にツルを残し回すように倒す方法。

危険が伴いますので、やらないようにと釘をさされました。
十分経験を積まなければ危険だそうです。
赤い矢印の木をこの方向に倒していますが、本来は赤い枠の方向に倒すのが、妥当な方法です。
しかし、どうしても青い矢印の木の間に倒したいときなどにこの方法を使います。

赤い矢印のように木を倒そうとすると手前の青い矢印の木に掛かり木となってしまいます。
左の写真のように黄色い矢印のように赤い楕円の枝をよけて倒していく方法なのです。
これは、掛かり木になった木を倒すときに使用したレールのような物です。

この木の上を滑らせて掛かり木を倒します。
レールとなる木は赤い枠のように長かったのですが、他の作業で使用したので切ってしまいました。
これは、講習に参加していた方が、北欧方式で伐倒した木です。
2時間ほどの実技講習が終了して、一息ついているところです。
色々としゃべりたかったのですが、英語がしゃべれませんので断念しました。

本来は1週間コースの講義があるそうです。
それを受けてみたいと思いました。
枝打ちのスピードは目を見張る物がありました。
ここで紹介した回し切りという方法で木を伐倒することはおやめください。
事故、ケガ等がおきましても責任を負いかねます。
ご了承ください。
(キチンと講習を受ける用にお願いします)

また、フォレストデモの伐倒のしかたについてのご質問にはお答えできませんのでご了承ください。

当店は機械販売修理は専門ですが、伐採、伐木等は素人なのでご理解ください。

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