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キックバック(チェンブレーキ)
2006/5/30
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◆キックバックについて
キックバックやチェンブレーキについて質問がたまにきます。
キックバックとは何ですかとか、私のチェンソーにはチェンブレーキついているのでしょうかなどです。
趣味や日曜大工程度でチェンソーを使用するくらいなら、聞いたことがなくて分からないのは当然かもしれません。

チェンソーを使用する仕事につき、チェンソーの安全講習などを受けないとキックバックなど見る機会はないかもしれません。
私自身もキックバックの現象を実際に見たのはメーカーの技術講習会で見ただけです。(VTRでは何回も見ましたが)

しかし、キックバックがどうして起こるかということを理解していないと、たとえ趣味や日曜大工程度でしかチェンソーを使わないといっても、キックバックが起こり怪我をする可能性があります。
理解していないほうがさらに危険だといえるでしょう。
本来は、チェンソーの安全講習などを受講したほうが良いのでしょうが、林業や造園業の方たちを対象としているのでなかなか難しいと思います。

ですから、自分の身を守るためにはやはりチェンソーの仕組みや挙動など、知っておく必要があると思います。
チェンソーの取扱説明書やハスクバーナから出ているチェンソー教則本、ハスクバーナ、スチールから出ているビデオなどで情報を収集したほうが良いと思います。

教則本、ビデオすべて購入しても1万円くらいですので、怪我をすることを考えれば安いと思います。
チェンソーでの怪我は結構ひどくなる事が多いからです。

教則本とビデオから簡単にキックバックのことに付いて説明していきたいと思います。

★ハスクバーナとスチールのビデオは似たような内容です。


●キックバックが発生しやすい作業瞬間
チェンソーの取り扱いに抜かりがあると、キックバックが発生する恐れが高くなります。
正しい作業テクニックを身に付けることがとりわけ大切です。
常に、チェンブレーキが機能するチェンソーを使用します。
チェンブレーキや慣性力機能の解説をよくお読みください。
親指と残りの指で挟むようにハンドルをしっかり握ります。
左手の親指をいつもハンドルの下に回してグリップして作業します。
それは、キックバックが発生した際に跳ね返るチェンソーをコントロールするためにです。


◆キックバック危険ゾーン!
ガイドバーノーズの上半部がキックバックが発生しやすい箇所です。
そこを当てるとキックバックが起こりやすくなります。
キックバック危険ゾーンで作業を絶対にしないこと。

この危険ゾーンが木材に触れますと、ソーチェンの回転推進力でチェンソーとガイドバーを身体上部に跳ね返すキックバックが発生します。


◆枝打ち作業時のキックバック危険
枝打ち作業は慎重に行います。
ガイドバーの先端が切り落とす枝の陰にある丸太や切り株、小潅木にぶつかってキックバックが起こる危険があります。


◆伐倒や鋸断時のキックバック危険

@伐倒前準備
伐本作業に取り掛かる準備段階でキックバックが起こる危険があります。
例えば、伐木する木の枝払いをする時や伐倒に邪魔になる藪や潅木の除去作業時に。
引っ張られるソーチェンで(ガイドバーの下側で)作業をすると、より安全に仕事ができます。
チェンソーを持ち上げて肩より高いところの作業は厳禁です。


A伐倒と玉切り

伐倒や玉切り作業では、追い口を切り込んで行う場合もあります。
ガイドバーの先端部で作業をすると、キックバックが起こる危険があります。
キックバックの全リスクを避ける唯一の方法は、ガイドバーの先端部が絶対に触れないようにすることです。
追い口切りに関する詳細は29ページに記載されています。


●チェンブレーキと慣性力機能の点検


チェンソーを使用する度毎に、いつも、チェンブレーキや慣性力機能を点検します。

◆チェンブレーキ機能
1.安定のよいところにチェンソーを置きます。
2.始動させます。フロントとリヤハンドルをしっかり握ります。
3.エンジンの回転数を上げます。
4.左手首をキックバックガードに向けてねじってチェンブレーキを作動させます。
フロントハンドルから手を離さないこと。
5.ソーチェンが瞬間に停止します。
◆慣性力機能
1.エンジンは停止しておきます。
切り株、あるいは、がっしり安定したものに向けてチェンソーを持ち上げます。
切り株とガイドバーの距離はチェンソーの種類やガイドバーの長さによります。
2.フロントハンドルから手を放して、重力に任せて、リヤハンドルを軸にチェンソーを落下させます。
3.ガイドバーの先端が切り株に接触すると、チェンブレーキが作動します。


●ハスクバーナ、スチールのビデオの中からキックバックのところを抜粋した物です。
約1分ほどの動画です。
▼VTRこちら
このようにキックバックとはとても危険な現象です。
しかしどうすればキックバックが起こるかということが分かれば、チェンソーの使い方、おのずとキックバックが起こらないように注意することが出来ると思います。

チェンソー取扱説明書に色々と危険なことや注意点が詳しく書かれています。
是非、今一度読み直してみてはいかがでしょうか。

また、教則本や、ビデオにはさらに詳しくわかりやすく説明しています。
危険なこと以外にも、テクニックやメンテナンスのしかたなど、プロユーザーの方も読み応えのある内容となっています。

チェンソーの場合自動車のように、教習所があるわけではないので、このような教則本やビデオで自主的に使い方を身につけていかなければなりません。

それがケガや事故を未然に防ぐ一番の方法だと思います。


▼教則本、ビデオ紹介こちら


▼教則本、ビデオご注文ページ

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